江戸幕府の将軍一覧・初代から5代まで

徳川家康と家紋・三つ葵 江戸時代のまとめ・その他記事
徳川家康と家紋・三つ葵

徳川家康直系の将軍たち

江戸幕府を創設した初代・徳川家康

言わずと知れた江戸幕府の創設者・徳川家康が初代将軍となりますが、その人生は順風満帆だったとはとても言えません。幼少期から今川義元の人質として育つという苦労を味わいながら、織田信長と同盟して転機が訪れたかと思いきや、今度は三河一向一揆で自身の家臣と戦うハメになりました。

その後も三方ヶ原の戦いで山県昌景に追い詰められ、また本能寺の変が起きれば命懸けの逃避行をするなど、それはもう頻繁に命の危険にさらされています。そんな徳川家康も最終的には天下人になった訳で、人生って何が分からないなと痛感させられます。

徳川家康がひたすらピンチに見舞われる三大危機についてはこちらからどうぞ。

平凡として扱われがちな2代・徳川秀忠

なぜか世間的な評価が低い2代将軍の徳川秀忠ですが、むしろ江戸幕府の土台を作ったと言っても過言ではありません。武家諸法度で大名の統制、禁中並公家諸法度で朝廷をもほぼ支配下に置いていますが、ここで大事なことはこれらの法制を強要できたパワーがあったということです。

これにはもちろん初代将軍・徳川家康が大御所として存命だったこともありますが、やはり徳川秀忠自身にも充分な実力があったからだと思われます。それでも凡人扱いされてしまうのは、やはり関ヶ原の戦い本戦に遅刻して不参加、というやらかしがあったのが大きいのでしょう。

ホームページを作るなら ロリポップレンタルサーバー

大名の統制法を確立した3代・徳川家光

徳川秀忠が隠居という形で表舞台から去った後、その嫡男である徳川家光が3代将軍に就任しました。この将軍はこれでもかというくらいに大名イジメに取り組んでおり、大名に自領・江戸間を強制的に往復させた「参勤交代」はその最たる例でしょう。

徳川家光のイラスト

この徳川家光の時代には「島原の乱」も起きていますが、この事件をキッカケとして徹底的な鎖国体制が作られました。さらには乳母・春日局によって大奥の制度もガチガチに固められていますので、この時期に我々現代人がイメージする江戸時代が出来上がったとも言えるでしょう。

引き締めをちょっと緩和した4代・徳川家綱

徳川家光の治世は武断政治と呼ばれ、その圧倒的な武力で大名達を頭から押さえつけるような政治体制が作られました。しかし、その結果としてお取り潰しになる大名家が跡を絶たず、大量の浪人が沸いたことで治安も悪化、さらには幕府に対する反乱「慶安の変」まで起きています。

それなら大名統制を若干緩めましょうということで、4代将軍に就任した徳川家綱は大名家が存続できるよう緩和政策を打ち出しました。この一連の政策は徳川家光の「武断政治」と比較され、「武力には頼らず統治しますよ」という意味で「文治政治」と呼ばれています。

ロリポップを10日間無料でお試し

生類憐れみの令でお馴染みの5代・徳川綱吉

天和の治と呼ばれた善政からの

徳川家綱の跡を継いだ5代将軍・徳川綱吉ですが、この人物の治世前半は経済が安定していた良い時代であり、また学問として儒学が隆盛を極めた時期でもあります。その治世は「天和の治(役満ではありません、てんな)」と呼ばれ、次回記事に登場する徳川吉宗もこの時期の政治をマネたとされています。

しかし、後半からの徳川綱吉は気持ち的に塞ぎ込んでしまったのか、国政のことでも「側用人」という側近とだけ相談するようになってしまいました。まあ政治の素人と相談しても良い政策なんか出てくるハズもなく、無謀な貨幣改鋳で経済に混乱を招き、加えて幕府財政は悪化する一方となります。

生類憐れみの令と徳川光圀の皮肉

さらに当時の徳川綱吉には尊敬するお坊さんがいたらしいのですが、このお坊さんの助言を聞き入れた結果、人間以外の生き物を過剰に保護する法令ができてしまいました。これが日本史上でも類を見ない悪法とされる「生類憐れみの令」ですが、この法令では特に犬を大事にしましょうというコンセプトがあり、その結果、現在の東京都中野の辺りに犬小屋まで建設されています。

生類憐れみの令・中野の犬小屋
ここまでやるか感がかなり高いです

ちなみに、この「生類憐れみの令」が発布されると、水戸黄門こと徳川光圀は犬の毛皮を送りつけていますが、もうこれは皮肉どころか壮絶な批判ですよね。まあこの事例はさすがにやりすぎだったとしても、この法令に対する反応は幕府関係者といえど同様だったのでしょう。

生類憐れみの令について深掘った記事はこちらからどうぞ。

次回記事:江戸幕府の将軍、6代から10代まで

月額99円から。WordPressも簡単にインストールできるレンタルサーバー

twitterフォローでさらっと日本史の新着記事をチェック!

コメント

タイトルとURLをコピーしました